スラン
■スラン■
A・E・ヴァクト/浅倉久志訳
早川文庫/340円
1977.04.15発行/1983.07.15=11刷
1940年に書かれた作品。
今ではもう古臭いと言われてしまうかもしれない、迫害される新人類(ミュータント…と言う言葉自体もう使わないのかな?)と旧人類の葛藤を描いたもの。
「あそび玉@竹宮恵子」とかもこれに影響されたものではないだろうか。
超能力を始めとする普通と違う人々をテーマにした話にとても惹かれているので、以下しばらくこの手のものが続くかも。
生まれつき特殊能力を持っているが故に大抵とてつもなく迫害されてしまうわけだが、それでもなぜそういう能力に憧れを抱くのか。
平凡な生活に埋没されている自分にも、もしかしたら隠された能力があるかもしれないと夢を見ているのだろうか。
夢を見ていると言うよりは、夢を見たいが自分にそんなチカラや特別な才能などないと絶望し、努力もしようとしないものの言い訳か。
とりあえず、カード透視とか鉛筆浮遊とか出来ないものか試してみたりはしたものです。
あれ?
それは「幻魔大戦@平井和正」の影響だったかな?
ほんとに久しぶりに読み返しましたが、むしろ今の方が楽しく読めたかもしれません。
ところでカバーイラストが加藤直之さんだったことに、今頃気づきました(^^ゞ